あご周りの悩みに適した輪郭形成術

当院の”りんかく形成術”は口腔外科指導医の資格保持者である松田院長が初回のカウンセリングから手術の執刀、経過観察も担当します。

      松田は大学病院での勤務時には3年間、顎変形症に特化したチームで手術を担当して来ました。「顎顔面インプラント専門医」の資格も保持しており、顎変形認定施設の矯正医とも連携をとり、見ための変化のみではなく、顎の調整にともなう”噛み合わせの変化”についても細心の注意をはらった治療を心がけています。

治療方法は大きく分けて4種類あり、患者さまの症例・お悩みに合った治療方法をご提案しています。

CORRECTIONE
  • 面長が気になる

  • 顎が小さい

  • エラが張ってる

  •                

    あと少し小顔に

  •                

    しゃくれを整えたい

  •                

    口元の突出を治したい

OTOGAI

  • オトガイ形成術

    オトガイ形成は、オトガイと呼ばれる顎先の骨の位置や形を整え、想的なフェイスラインに近づける手術です。
    この手術では、顎の長さ・幅・前後の位置を変化させることが可能です。
    顎の長さを短くするだけでなく、顎を前後に移動させることもできるため、しゃくれた顎や後退した顎の改善が可能な手術です

  • OTOGAI
  • オトガイ形成のメリット

    • 骨格から形成を行うため、永久的に理想のフェイスラインやEラインになれる可能性が高くなります。
    • 後方に後退していた下顎が前方に出るため、滑舌や噛み合わせを良くすることが可能です。

    リスクと対策

    • オトガイ形成術は外科手術です。
    • 手術後は、腫れ・内出血・血腫・感染・神経損傷などの症状を引き起こす可能性があります。
    • このようなリスクによる不調を引き起こさないためにも、術後1週間は飲酒を避け、食事はお粥など柔らかいものから始め、痛みがない範囲で徐々に普通の食事に戻してください。
    • 長時間寝ていると腫れが長引くことがあるため、日中は体を動かし、少しずつ普段の生活に戻りましょう。強い痛みや腫れ、他にも気になる症状があれば、当院へご連絡下さい。(当院が休診日の場合、他の病院へ行かれることもご考慮ください)

    レントゲン写真

    • 施術前

    • 施術後

    執刀医:松田博之 院長

治療の流れ

  • 1

    治療計画立案

    希望する仕上がりと実際に動かせる骨の範囲を確認したうえで、綿密な治療計画を立てていきます。

  • 2

    静脈麻酔

    全身麻酔が必要な場合、連携している所定の入院施設のある病院にて安全に配慮し、手術を行 います。

  • 3

    切開・骨切り

    左右の犬歯の間の粘膜、下唇を引き下げる筋肉(下制筋)やオトガイ筋を切開し、オトガイ部分を剥がして露出させ、手術がしやすいように視野を確保します。 オトガイ神経を守りながら骨を切ることで、神経損傷のリスクを減らします。

  • 4

    審美性の確認・プレートの固定

    治療計画通りに正面から見た顔やEラインが整っているかを確認します。その後、専用のプレートで固定します。

LE FORT

ル・フォー1型骨切り術

上顎骨切り術(ルフォーⅠ型)は、上顎の骨を切り離して理想的な位置に移動させる手術です。
この手術は、目元から口元までの顔の縦の長さが気になる場合や、顎変形症による上顎の成長が不足している場合に行われます。
ただし、上顎だけを動かすと、噛み合わせが悪くなることがあります。
そのため、ルフォーⅠ型単独で手術が行われることはほとんどなく、多くの場合は下顎枝矢状分割術(SSRO)・専門的な矯正治療と組み合わせて実施されます。
(※当院では、顎変形認定資格を持つ矯正医と連携を取り、万全の対策を講じています)

ル・フォー1型骨切り術で得られるメリット

  • 上顎骨を骨切りして分離する手術には、次のようなメリットがあります。 目の下から唇までの顔の長さが気になる方に対し、骨を短くすることで小顔・顔全体のバランスを整える効果が期待できます。
  • 噛み合わせの平面(咬合平面)が下がり、顔が大きく見えてしまう方の場合、平面を適切な位置に整えることでバランスの取れた美しい輪郭を実現できます。 骨を立体的にあらゆる方向へ動かせるため、大きな変化が期待できます。

リスクと対策

  • 知覚神経の麻痺・しびれ

    手術中に下顎の知覚神経付近を触るため、下唇・歯茎・舌の感覚が一時的に麻痺することがあります。 食事中に唇に物が触れても感覚がわかりにくくなることがありますが、ほとんどは1年以内に回復します。 ただし、稀に数年かかる場合や、麻痺が残ることもあります。 こちらの症状への対策としては、神経の機能回復を促すために、ビタミンB製剤の内服薬を処方します。
  • 鼻の形の変形

    手術中に鼻の土台となる上顎骨を移動させるため、手術の際に対策を講じても、鼻翼が広がったり、鼻先が低く丸くなったりすることがあります。 こちらでは、Alar Base Cinch Suture(ABCS)という技法を使い、切った筋肉を再建して、鼻が広がらないように工夫して縫い合わせることで対策します。
  • 気道閉塞による窒息

    手術後に気道周辺が腫れて、呼吸ができなくなることがあります。 このようなケースは手術当日に起こることが多いため、手術を行なっている病院にて緊急で対処する必要があります。

LE FORT

治療の流れ

  • 1

    治療計画立案

    希望する仕上がりと実際に動かせる骨の範囲を確認したうえで、綿密な治療計画を立てていきます。希望する仕上がりと実際に動かせる骨の範囲を確認したうえで、綿密な治療計画を立てていきます。

  • 2

    麻酔・マーキング

    カウンセリングでの内容をもとに、骨切りのシミュレーションを行います。全身麻酔をした後、口の中にマーキングを施します。

  • 3

    切開・骨膜剥離

    上唇と歯ぐきの境目あたりを切開し、骨膜を慎重に剥がしていきます。

  • 4

    骨切り

    上顎骨を水平に切り、理想的な位置へと移動させます。

  • 5

    固定・縫合

    骨をチタンプレートなどで固定し、骨膜と粘膜を縫い合わせます。

  • 6

    術後の治癒

    手術後は内出血や腫れが見られますが、1ヶ月程度で落ち着きます。 その後、3~6ヶ月ほどかけて組織が徐々に癒着して固まり、手術から半年から1年ほどで最終的な仕上がりになるものとお考えください。

SSRO

下顎枝矢状分割術(SSRO)

                       

下顎枝矢状分割骨切り術(SSRO)は、下顎の骨を下歯槽神経を傷傷つけないように二分割し、理想的な位置に移動させる手術です。
下顎が前に出ている(しゃくれ)場合や、受け口を改善したい場合に行われます
こちらの手術は、噛み合わせや理想的な輪郭を作るために、ル・フォー1型骨切り術やオトガイ形成術と一緒に行われることが多いです。

SSROのメリット

  • 3次元的に骨をあらゆる方向に移動できるため、矯正治療だけでは得られなかった大きな変化を得られます。
  • 矯正治療だけでは改善しにくい下顎の輪郭、フェイスラインを美しく仕上げ、受け口などで噛み合わせが悪い場合も改善することが可能です。
  • 手術はお口の中でのみ行うため、お顔の表面にメスを入れることはありません。
    分離させた骨片自体の接触面積が広いため、術後の骨の治癒が早く、矯正治療の後戻りが少ないのが特徴です。(※入院が必要です)                        

リスクと対策

  • しびれ・知覚の麻痺

    輪郭形成手術では、アゴや下唇の神経の近くを触るため、術後にしびれや感覚の麻痺が起こることがあります。こちらの症状には、ビタミンBのお薬を服用することで対策します。
  • 腫れ

    顔の骨を大きく削る手術のため、術後はむくみによる腫れが現れます。
  •                        
  • 感染

    どの手術にも言えるとこですが、十分に管理を行っても手術中に感染が起こる可能性はゼロではありません。手術前には歯周病の予防や治療を行い、手術後はうがい薬ではなく、口の中を柔らかいスポンジブラシなどで清潔に保つことで、感染症予防が可能です。 医師や看護師から適切なお手入れのレクチャーがあります。

SSRO

治療の流れ

  • 1

    治療計画立案

    CT・セファロ・レントゲンを使って、実際にどれくらい骨を動かせるかを計測し、希望する仕上がりと動かせる骨の範囲を確認したうえで、治療計画を立てていきます。

  • 2

    切開・剥離

    大臼歯の外側の頬の粘膜を切開し、骨膜剥離器を使って、粘膜・筋肉・骨をつなぐ膜を剥がします。

  • 3

    下顎枝内側骨切り

    下顎の外側と内側の骨を露出させ、下顎内側の骨の表面部分だけを水平に切り取ります。

  • 4

    下顎枝前縁の骨切り

    下歯槽神経を避けるように、下顎枝の前端を矢状方向に切り取ります。

  • 5

    下顎の移動

    下顎を術前に計画した位置に移動させ、突起した骨を整えます。

  • 6

    プレートの固定

    動かないようにプレートでしっかり固定を行います。両側とも固定が終わったら、噛み合わせの変位がないかの確認を行います。

BIMAXILLARY PROGNATHISM

前歯部歯槽骨切り術(口ゴボ手術)

前歯部歯槽骨切り術(口ゴボ手術)は、一般的に「受け口」と呼ばれる状態(反対咬合や下顎前突症)を改善するために行う骨格を整える手術です
前歯部分の骨を切り、後ろに移動させて、正常な咬み合わせを作り出します
前歯部歯槽骨切り術と同様に、下顎の前突を改善するための輪郭整形には「下顎枝矢状分割術(SSRO)」という別の治療法もあります。SSROは、より重度の受け口や顎の左右差がある場合に適応されることが多い手術です。

前歯部歯槽骨切り術のメリット

  • 前歯部歯槽骨切り術を受けることによって、受け口やしゃくれた印象を改善できるだけでなく、全体的な噛み合わせの改善も期待できます。

リスクと対策

  • 術後は腫れや内出血、痛み、痺れが起こることがあります。また、術後1ヶ月ほどは口の中の感覚が鈍くなることもあります。
  • 歯の位置が変わることで、一時的に舌が歯に当たる感じや、発音がしづらくなることもありますが、時間が経つにつれて改善します。
  • 稀に手術部位で感染が起こり、骨膜炎や知覚異常、組織壊死などの合併症が起こることもあります。
  •                        
  • 術後の過ごし方としては、半年程度で組織が固まっていきます。硬い食べ物は避け、歯を食いしばるような激しい運動は手術を受けた部分に負担がかかるため避けましょう。適切に術後を過ごすことで、早期に通常の生活に戻れる可能性が高まります。

BIMAXILLARY PROGNATHISM

治療の流れ

  • 1

    治療計画立案

    精密検査を行い、希望する仕上がりと動かせる骨の範囲を確認したうえで、手術計画を立てていきます。

  • 2

    麻酔・マーキング

    カウンセリングでの内容をもとに、骨切りのシミュレーションを行います。全身麻酔をした後、口の中に印をつけていきます。

  • 3

    切開・骨膜剥離

    マーキングに従って、口の中を電気メスなどで切開します。切開後、慎重に骨を覆っている膜を剥がしていきます。

  • 4

    切開・骨切り

    小臼歯の抜歯を行い、術前に行ったシミュレーションを基に骨切りしていきます。

  • 5

    固定・縫合

    骨をしっかり固定し、骨膜と粘膜を縫合します。

CHIBA
ORAL
SURGERY
CLINIC

    • 診療時間
    • 9:30-12:30
    • 13:30-18:30
       

輪郭形成手術について

輪郭形成手術とはどんな手術ですか?
輪郭形成手術は、あごや頬骨などの顔の骨を整えて、フェイスラインを美しく整える手術です。骨格レベルからバランスを整えることで、自然な小顔効果や左右差の改善が期待できます。